

Lucky Wood/ラッキーウッドの話
Lucky Wood/ラッキーウッド 新潟県は燕市において 1868年 明治元年に鍛治工房として創業した 日本を代表するカトラリーメーカーのトップブランドです。 ※写真はLUCKY WOOD ピッチャー&アイスペールセット マドラー・トング付 燕三条 箱入り 創業時は矢立てや灰ならしなどの 明治期の家庭用金物の鍛治工房として誕生しました。 矢立てとは携帯用の筆記用具です。 明治を経て大正時代1915年にカトラリーの生産を開始と 公式ホームページに記載があります。 日本が西洋列強に対抗すべく 江戸期の自国の文化を棄てながら 食文化などの洋風化を盲目的に邁進していた明治期を経た 大正時代のことです。 時代の変わり目に技術を土台とした その当時の時代を見据えた新製品、新ジャンルに挑戦しながら 現代まで繋いだ地方企業です。 しかも戦後の苦しい時期を乗り越えて現代に繋がっています。 地方産業の老舗、100年企業には尊敬の念しかありません。 平成があと1ヶ月で終わってしまいますね。。。 時代の変わり目に変化進化をとげ、次世代にまで 遺っていく産業や企業は ど


漆の話
今日は漆の話です。 ※写真は、木の葉 銘々皿 五枚 漆塗 在銘 共箱 漆(うるし)とは ウルシ科の漆の木(ウルシノキ)や ブラックツリーから採取した「樹液」を加工した ウルシオールを主成分とする天然樹脂塗料のことです。 木の葉 銘々皿 五枚 漆塗 在銘 共箱 本当に古来から日本人は 「植物と共に文化を創造してきたんだな」 と、つくづく思います。 な、なんと!! 古くは縄文時代から、というから 本当に驚きですよね。 土器の接着や装飾などに使用されていただけでなく 既に木製品や櫛(くし)などの装身具に 使われていました。 なんか縄文時代、縄文人、というと 原始人なイメージしかない方も多いと思いますが この漆の件でイメージ少し変わりました。
縄文時代、かなり平和的で 文化的なイメージも湧いてきました。 漆は縄文時代から、ですから 約1万5千年前から現代まで 日本人の生活の中で継いできた伝統的技術です。 先週ご紹介した映画「よあけの焚き火」でも 「金継ぎ」の伝統技法が印象的に紹介されていました。 割れて壊れてしまった陶器を漆で接着して 金粉で仕上げ処


そろばんの話
古来より原型は世界中にある 計算をするための道具 そろばん ※写真は高級美術工芸品 家運招福祈願「開運黄金春夏冬候盤」共箱入 算盤 起源については諸説あるそうで
アステカ・アラブ・バビロニア・中国などだそうです。 世界中に計算するための技法は他にも多々あった様です。 その中で現在のそろばんの様に「珠」の形になったのは なんと!2世紀とのことです。 21世紀の現代まで伝わっていますから 計算の世界では本当に長きにわたり 王道であったと言えます。 日本には室町時代に伝わってきた様です。 以来、昭和の中後期まで 読み書きそろばん、と言われるほど お習い事の王道でありました。 漢字では 「算盤」「十露盤」と書きます。
「珠(しゅ)」を上下に動かして計算することから
「珠算(しゅざん)」とも呼ばれています。
ちなみに私もこの呼び名である珠算教室に通っておりました。 そろばん、の呼び名には諸説あるそうで 先述の通り、漢字では算盤(さんばん) 中国語では「そわんばん」 これが耳の音の聞きとりで「そろばん」になったのでは?! というのが有力な説だ


映画 よあけの焚き火
長年に渡り大変お世話になっている 能楽師狂言方 大藏流 大藏基誠さん、康誠くん親子の 主演する映画 土井康一監督 長編初監督作品 「よあけの焚き火」 が、東京、東中野のポレポレ東中野にて 封切られました。 大藏親子のドキュメンタリーとフィクションが 絶妙に織り混ざりながら物語が進みます。 長野県の山間のレトロな古民家 年代物のピアノや古時計を始めとした 古道具たちが名脇役です。 ハッシュタグ#つけるとすれば #能楽師狂言方 #親子 #伝統芸能 #継承継続 #東日本大震災 #長野蓼科 #自然の風景 #古民家 #昭和の家 #雪解け といった感じでしょうか。 映像と音楽も深く心に印象に残ってます。 ピンとこられた方 ぜひ劇場へ脚をお運びください。 よあけの焚き火 公式サイトはこちら