

着物 直線の美学
夏、浴衣の若い女性の方本当に増えましたね!
和装への入り口として本当に喜ばしいことです。 今回はこの浴衣、着物、和装について 多少、アカデミックにお話ししたいと思います。 世界の衣類を二つのジャンルに分けると 欧米の衣服のように身体を緊密に包む窄衣(さくい)型と 身体に布をかけて着る懸衣(かけぎぬ)型の2つに分けられます。
和服は後者でありまして、長着を身体にかけ、帯を結ぶことによって着つける衣服です。
欧米の衣服は体に沿わせるので曲線的 対して和服は反物から直線で切り取ったパーツを縫い合わせた
平面的な構成により造形されます。
和服は直線的で建築的な印象を私個人としても感じています。
女性の着物にその直線的な部分は顕著に出ています。
襟の部分や胸元からストンと真っ直ぐに造形される部分など 直線を出すことで美しさを表現していることがわかります。 着付けの際に補正したりしますが、襟元の部分など
男女ともに襟元がたわんだり膨らんだりすると
だらしなく観えるのはそういう観点からすればとても納得できます。
帯も四角


三種の神器
今日は神道のお話です。 三種の神器、日本人なら一度は聞いたことがあるこの言葉 三種の神器とは? 日本の歴代天皇が継承してきた三種の宝物のことです。 三種の宝物とは、
八咫鏡(やたのかがみ)
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
草薙剣(くさなぎのつるぎ)
を指します。
古事記や日本書記にその伝承が記されている
実際に天皇皇族の方々でさえも見たことがない
と言われるほどに多くの面で未だに謎が多いということです。 木々や石、物に神が宿るという日本古来の考え方 この神器というのも代々の魂が 物に移しとられて宿る そんな考えなのでであろうと想像できます。 ※写真は御霊代鏡 鏡は神社にご参拝するとき 手をあわせる先に鎮座されていますね。 また神棚を置かれている方も必ず置かれるのでお分かりだと思います。 鏡は自らを写すもの 「か、が、み」の「が」=「我」を抜くと 「か、み」=神になる、なんて聞いたこともあります。
神道を学ぶ人もそうでない人も 月に一回くらい自分を鏡で写してみて 「我」が前に出過ぎてやないか、なんて 客観視して点検


三味線の歴史
三味線は 戦国時代に琉球、今の沖縄から 伝来した比較的新しい楽器です。 沖縄では「サンシン」とも呼びますね。 この楽器が本州に渡り 青森津軽まで届き 津軽三味線のような演奏法が 生まれるのは本当に驚きます。 歌舞伎などの演奏に使用されるのは細棹 ※写真は細棹 津軽三味線の演奏に使用されるのは太棹 津軽地方において津軽三味線は
ボサマと言われる男性視覚障害者の
門付け芸として長く蔑まれていたとのこと
そのような誕生背景から資料は少なく ほぼ口伝だそうです。 当時門付け芸の競合相手が
多くなってきたことで 自分の音を競合相手より大きく出し 激しい演奏法で競合相手より目立つように。。。 激しい営業競争により あの独特の激しい演奏法とスピード感ある曲調が 生まれたのでは、と想像できます。
そういえば。。。
津軽三味線の演奏者 眼をつぶって演奏しているのは そういう意図もあるのかもしれませんね。


古美術の映画「嘘八百」
今日は映画を一本ご紹介です。 珍しい我々の業界「古美術/骨董」 をテーマにした映画です。 「嘘八百」 中井貴一さんが 凄腕?!イカサマ?!古美術商を演じてます。 大阪 堺市を舞台にした 千利休の幻の茶碗?!を巡る 騙し合い?!化かし合い?! 「開運コメディ」というキャッチコピーの映画
古物、古美術 骨董の世界 垣間みえます。
お盆でちょっと時間あるな
なんて方
この機会にどうぞ!