

リモージュ磁器の話
「Porcelaine de Limoges」 リモージュ焼 リモージュ磁器と呼ばれる フランスの伝統工芸品です。 ※リモージュ limoges ロールセニャック バターディッシュ 蓋つき 摘み・鳥モチーフ 焼き物、陶磁器は国内外問わず
地名がそのままブランド名ですね。 ヨーロッパではドイツのマイセンが有名ですが 磁器製造は「秘伝」であったために拡がりません。 フランスでは磁器製造に必要な 原材料の粘土(カオリン)がこのリモージュ近郊で 発見されたことによりスタートします。 当初はまだ世界的なメジャーになり得るような 磁器ではなかったそうです。 それが一人のニューヨークから来た 米国人の熱心な「販売促進」が身を結び、需要が急増 これが膨大な輸出産業となり、米国での販路が拡大します。 何人かのアメリカ大統領からの注文も受けていたそうです。 いわゆる「御用達」 誰が注文して使っているか、は大きな宣伝になります。 こういった「売る力」はいつの時代でも本当に重要です。 ヨーロッパの陶磁器・焼き物 ボーンチャイナはイギリス マイセンはドイツ そしてフラ


掛け軸の歴史
今日は掛け軸の歴史のお話です。 掛け軸とは元々は仏教を広めるための道具として 日本に入ってきました。 中国の北宋時代に掛物として掛軸が用いられていました。 「掛けて拝する」事に用いられており 礼拝用の意味合いが強くあったということです。 元来、礼拝のための「道具」だった歴史があります。 室町時代以降、「茶の湯」の世界で座敷の「床の間」にも
水墨画の掛軸が多く見られるようになったそうです。
礼拝的な意味合いと同様に茶の湯の世界で 芸術性を高めるための表装様式として掛け軸が拡まっていきます。 千利休が掛軸の重要性を言葉にするようになると 茶を愛する人達「茶人」により掛軸が爆発的に流行するようになったそうです。
この茶の湯の世界で茶の湯の席を表現する総合芸術として昇華融合することで 日本独自の文化芸術の道を高めていくことになっていったそうです。 現代では日本の建築様式「床の間」の主役として お客様をもてなす大事な室内芸術品としての意味合いが大きくなり 家主の思想や先祖を表現したり伝統を表現する 「お道具」として現代の日本文化の一部となってい


成人の日 おめでとうございます!
成人の日ですね!
新成人の皆さま 誠におめでとうございます!
成人の日といえば。 昨年はこんな事件がありました... ハレノヒ事件
古美道もブログで取り上げました。
はれのひ事件に想うこと 今年はそんな事件があったからか 着物業界に変化がありました。 なんと振袖の販売は4割増だそうです。
そしてニュースを読んで嬉しく思ったのが 「母親が来た振袖を仕立て直して使用する」
そんな素敵な方々が増えたという報道!
「用の美」を志として活動している 我々古美道としても
久々に本当に嬉しく想うニュースでした。
※こちらのニュースを参照してください。
成人式、振り袖選びに変化 「はれのひ」騒動教訓に


酒器に関する語源 徳利とお猪口
2019年 新年初めての投稿は お正月、日本酒飲んだ方も多いと思いますが お酒、日本酒に関する投稿です。 お酒、日本酒に関するお道具といえば! 徳利(とっくり)とお猪口(おちょこ)です。 気になって調べてみたんですが この二つ、語源がかなり曖昧なんです・・・ 徳利はお酒を注ぐ時の音が「トクトク」「トクリ」 という音が語源らしい、ということなのですが 何故にこの漢字が当てられたのか どういう語源で伝わって現代に繋がっているのか 実のところ、腑に落ちる正解がわかりません。 泳げない人のことを「とっくり」というのは 現代ではあまり使いませんが?!(現代ではカナヅチでしょうか?!) 水の中に徳利を入れた時、沈んでいく様と 泳げない人が浮かばず沈んでいく様をかけて、ということらしいです。 またタートルネックのこと 「トックリセーター」なんて昭和の方は言いましたね。 これはわかりやすい形状からの語源ですね。 同じくお猪口 今年の干支 猪 イノシシの口と書いてお猪口 イノシシの口?
似てないですねえ・・・ とっくり以上に語源が曖昧です。 元々は本膳料理に使


2019年 新年あけましておめでとうございます!
2019年 新年あけましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願いします! 古美道、毎年恒例元旦のご参拝に行って参りました。 心身を引き締めて 今年も一年、精進して参りたいと思います。 本年もどうぞよろしくお願いします! 今年2019年はどんな年になるんでしょう? 皆様のご多幸とご健勝をお祈りいたします!