

希少素材の話 鼈甲べっこう
和の小物でよく使われていた 希少な素材 鼈甲 べっこう 原材料はなんだかわかりますか? 一般的にはタイマイというウミガメの甲羅を 加工した素材な訳ですが この「鼈」という漢字 元々は日本では「すっぽん」のことを さしてる言葉です。 すっぽんの甲羅は漢方薬として有名です。 かんざしや、帯留め、今では眼鏡のフレームなど 古くは正倉院に鼈甲素材の装飾品が収められているほか 徳川家康の眼鏡が鼈甲素材で有名です。 目利きのポイントとして 黄色い部分が大きい程、より希少です。
今では生物の一部という希少な素材なだけに 多くはプラスティックに取って代わられてしまいました。
遺っている加工された鼈甲は 貴重ですので大事に受け継ぎながら 使っていきたいですね。 用の美です。


和装 立居振舞 所作の美学
よく日本人はドタバタせずに静かであるといわれます。 特におてんば娘であっても 着物を着せれば走り回ったりはしにくくなるために 静かでおしとやかに観えます。 着物の裾が乱れたりするのは 女性男性に問わず だらしがないと言われます。 私の個人的な感想ですが 着物を着ると静かに慎重に動いているような気がします。 今回その極め付けとして ご紹介するのは「ぽっくり下駄」 花魁道中の三枚歯の高下駄と混同されがちですが もともとは町方の子女の履物です。
七五三などのお祝い履きに使われます。
レディーガガさんの靴のデザインのヒントにもなってるそうです。 ちなみにデザイナーは日本人です。
駒下駄と異なり地面を蹴る歯がないため、大股で歩く事ができません。
つまりは摺り足で歩くことになります。
また、晴れ着の裾を汚さずに歩ける高さがあって
晴れ着などを汚さない意図もあったと思われます。
高下駄であるために足元がおぼつかず不安や危険を感じるので
自然と足運びがゆっくりと慎重になります。
晴れ着を着たときの淑やかな
立居振舞を学ぶ意図


掛け軸の歴史
世界的に観ても 美術の歴史は宗教と深い関わりがあります。 東洋、西洋区別なく 神様を絵に書いて拝む 神様を彫刻して拝む 美しさや壮大さを表現する美術の世界も 土台が祈りを捧げる先の美術であるということです。 日本に渡って来た掛け軸という 美術文化も その類に漏れません。 日本の掛け軸も飛鳥時代に 仏教とともに伝来し 仏教画を「掛けて拝む」ところから始まっています。 その後、花鳥風月の水墨画を より観やすく保管しやすくする意図で 美術品としての掛け軸が発達していきます。 そして千利休による茶の湯の文化において 利休が掛け軸の重要性を説いたことから 爆発的に流行することになったのだそうです。 タペストリーや それこそ、現代でいえば 芸能人や歌手、アイドルのポスター 「掛けて拝んでいる」方々も いらっしゃるかもしれませんね。 今の世の中も早々変わらないもんですね。


HIDA TAKAYAMA JAZZ FESTIVAL 2018行ってきました!
HIDA JAZZ FESTIVAL 2018に行ってきました! 何かと個人的にご縁深い飛騨高山。 今回初開催のイベントに参加してきましたので 今回はそちらをレポート! 普段こちらは「飛騨の里」と言われる 江戸東京建物園と同じ、飛騨地域の古民家を移築保存して 観光資源として利用してる観光施設なのですが! 何とここを!音楽イベント、MUSIC FESのイベント会場として 利用するという正に地域の資源を活用してのイベント。 JAZZや幻影的な音楽と古民家がまた絶妙なコラボレーション
東京など都会のクラブシーンで名前を聞く出演者も!
個人的には、こだま和文さんお目当でした。
昼間の緑と古民家の風景が一変! 夜はライトアップもされて幻想的でした! 今年が初回!でこのクオリティ。 来年が早くも楽しみです!
こういう「モノ」と「コト」のかけ算イベント とても感激しました。
お着物姿のご婦人方もおられました。 発起人、スタッフ関係者の皆様
新しい試みにご苦労も多々あったかと思います! それが想像できるだけに素晴らしいイベント 本当にお疲