

煙官と薩摩守(キセルとサツマノカミ)
大河ドラマ「西郷どん」観てますか? 歴史好き、幕末好きの私は欠かさずに観ています。 先日の放送回で薩摩藩国父 島津久光公が 西郷どんこと、西郷隆盛公に 悔しくて憎くて噛み締めた歯型のついた 煙官(キセル)投げつけてましたね。 今日はタイトルからその話、ではなく(笑) さて本題。 「煙官」と書いて キセル と読みます。 金属と金属の間が竹筒で構成される 煙草(タバコ)を吸うための喫煙具です。 今はスイカやイコカなどの 非接触ICカードなどがありますから そうそうそういう「行為」無くなりましたが 「キセル乗車」なんて言葉ありましたね。 ご存知のない方もいらっしゃるかと思います。 昨年某アイドルグループのファン集団が 起こした「不正乗車」事件がキセル乗車です。 乗車駅と降車駅の間の乗車運賃を払うのが 通常の話ですが、例えばこれを乗車駅から次の駅 降車駅と前の駅の運賃のみで不正に鉄道を利用する不正乗車行為をいいます。 なぜ?!この不正乗車、キセル乗車って言うんでしょうか? 今日はこれがネタです。 答えはと言いますと。 先ほど申しました「金属と金属の間が竹


山と日本人
山と日本人 「山」 日本人とってどのような場所であり 存在だったのでしょうか? 山岳信仰という言葉ご存知でしょうか? 日本の神道、古神道において 日本人にとって 山は山林などから自然の恵みが得られる一方 火山などの自然の脅威から畏敬の念を注がれ 神奈備(かんなび)という神々が 鎮座する場所として古来より存在してきました。 神や御霊が降臨する、宿る場所であり この世とあの世の境界として祭祀が行われてきた 神聖な場でもありました。 仏教が伝来して以降、日本では古神道、神道と結びつき 融合されながら、「修験道」が確立されると 山々には力が宿る、山で修行を重ねると その修行により吸収した山の霊力を人々に授けるというもので ここでも日本人は外来伝来の仏教と自然崇拝からの古神道、神道とを 掛け合わせて独特の宗教文化、信仰文化を 創ってきたのだということがわかります。 比叡山や高野山が著名です。 山々はアジア人、日本人にとって 神聖な大事な場所であったことが再確認できます。 近年、登山が修行というよりもレジャー化したことによる ゴミの放置などの自然破壊や環境破


素材を知る〜アラバスター
今回のお題「アラバスター」 なんだか聞き慣れないですよね? 何だか必殺技の名前みたい...汗 「アラバスター」 素材の名前です。 彫刻によく使われます。 アラバスター(Alabaster)は 美しい白色の鉱物の変種の1つです。 アラバスターとよばれる石には2種類あります。 それぞれ石膏(CaSO4・2H2O)と 方解石(CaCO3)という2つの異なった鉱物の変種だそうです。 現代ではアラバスターは石膏のもの(雪花石膏という)をさすそうで 方解石のアラバスターは一般に古代のものをさすとのことです。 土台素材となる鉱石の中では群を抜いた白さ美しさ そして、このマット感 芸術家に好まれたのも理解できますね。 さて7/21には! 第二十三回古美道会 「アンティーク夏着物・浴衣販売会」
開催します!
夏本番の入り口、今年の夏の装い
変えてみませんか?


リトグラフとシルクスクリーン、どう違うの?
リトグラフとシルクスクリーン
どう違うの?
双方ともに美術好きや 美術鑑賞がお好きな方には 聞き慣れた単語かもしれませんが 一般的にはその違いをご存知ない方も多いのでは? ここではその違いや歴史、学んでみましょう。
これは端的に言えば 印刷、複製の技術の違いです。
ああまり詳しく書くと長々となってしまいますので簡単に。 まずリトグラフ
語源はlithos(ギリシャ語で石の意味)からという文献があります。
文字通り、石版画、現在は金属板、とりわけアルミ板が多く使われているようです。
石の板に彫り付けた文字や絵にインクを塗って
「写し取る」印刷の事です。
歴史は古く1798年ドイツ出身のアロイス・ゼネフェルダーさんによって 発明されました。日本では徳川家斉の時代になります。 当時は絵画の複製ではなく楽譜の複製のために発明され この技法が画家たちの間で広まっていったようです。 ※写真はアンリ・マティス 「横たわる大きな裸婦」 「桃色の裸婦」 版画 リトグラフ 続いてシルクスクリーン 木枠に絹または「メッシュ」の網を貼


浴衣の歴史
7月に入って 梅雨が明けましたね! ジメジメが終わったと思ったら むしむし暑い。 さて。ということは! 浴衣の季節ですね。 浴衣についての歴史 どんな時に着られていたか知っておくと 浴衣を着て行くTPO考える時など何かと便利です。 浴衣の起源は 平安時代の湯帷子(ゆかたびら)がその原型とされてます。
なんと平安時代からなんですね。
なんと歴史深い、驚きです。 平安時代の貴族は当時入浴する際に 複数の人が入浴するため、肌を隠すのに 湯帷子(ゆかたびら)を着用していたとの記録が残ってます。 帷子(かたびら)とは麻のことです。 入浴用の服装だったんですね。 安土桃山時代になり 湯上りに着る、汗を吸い取る湯上り着として定着 江戸時代の銭湯文化が広まるとともに 一般庶民にも広がっていったようです。 江戸から明治時代に数としてのピークを迎えたようです。 今では夏祭りにたくさんの方々が浴衣のスタイル 楽しむようになっていますね。 さて。 浴衣、お持ちでしょうか? もしご都合よろしければ
ふらっとお立ち寄りください。 アンティークの浴衣、夏物の着物、