

西洋と東洋 香り・匂いの考え方
現代の香り、匂いを振り返った場合 西洋にはパフューム、香水があり お風呂の文化の違いもありますが 主に個人の香り、匂い消しで使われました。 部屋の空間の香りのための匂い袋 (ポプリやハーブをいれたもの)もありますけど 主に香りというとこちらの「個」の香り パフューム、香水 イメージの方が強い気がします。 東洋、とりわけ日本には 「間」という考え方があります。 お茶の間 床の間など「間」のつく空間 間、には時間的な隙間、合間をいうこともありますね。 この香炉 「間」を香りで満たすためのもの 宗教的な意味合いもありますが 同じ香りや匂いのことでも 「個」と「公」の感覚が 西と東 ニュアンスが違うな、と そんな違いを感じた古美道でした。


平安時代から現代に受け継ぐ 常滑焼(とこなめやき)
常滑焼(とこなめやき)は 平安時代末期から興った 愛知県常滑市を中心とし その周辺を含む知多半島内で焼かれる炻器(せっき)です。 日本六古窯の一つです。 これは煎茶のお道具 急須 です。 こうした発祥した時代も背景も違う 煎茶という「伝統文化」と常滑焼という「伝統技術」 が出会い こういった有形のお道具として遺り語り継がれていくんですね。 長く続いていく 継続するということは こういった運とご縁の機会に恵まれる時間が長いということ 今の現代的な暮らしにぴったりの 伝統技術の新しい形 後世に遺るカタチ が すでに生まれているかもしれませんね。


一位一刀彫 歴史的な木材料と伝統技術
またまた飛騨高山の話題です。 すっかり飛騨高山ファンの古美道です。 一位一刀彫 飛騨高山の伝統工芸です。 一位、というのは材料の木の名前です。 非常に格式の高い木材の名前で 格式高いというのは、この一位の木 天皇即位式の笏木なんです。 特にこの天皇即位式の笏木は飛騨高山の位山という御山から 切り出された一位の木から作られたということです。 江戸時代(19世紀初期)、飛騨国の根付彫刻師である松田亮長が 一位の木目を活かした根付を製作したのが始まりと言われてます。 写真は小瀬一介 一位一刀彫り 翁面 飛騨高山の根付師の作品です。 飛騨高山に限らず日本は木の国とも言えます。 このような歴史的な材料、技術遺していきたいものです。


飛騨一ノ宮 水無神社 式年大祭にご参拝
昨年から御縁いただいている 岐阜県飛騨高山。 古美道の2017年ゴールデンウィークは! なーんと!57年ぶりに執り行われた 飛騨一ノ宮 水無神社 式年大祭に ご参拝の機会いただき行ってまいりました! 式年50年は本当に貴重! 何と言っても 次回までに私、この世におりません!(多分) 飛騨(高山市、飛騨市、下呂市、白川村)中の神社が 獅子舞や闘鶏楽などご神事、伝統芸能などを ご奉納にいらっしゃる「世直しの大祭り」 各神社さまのご参列は圧巻の一言! いつもお世話になってる 狂言大藏流 大藏基誠さんも演目「居杭(いぐい)」 をご奉納されました。 この居杭、なんと古典芸能SFといった内容で 透明人間になった居杭くん(居杭は人の名前)が イタズラするお話です。 なんと昔の日本人の想像力の豊かなことでしょうか! 豊臣秀吉、徳川家康、前田利家が演じたという 文献も残っている貴重な演目とのこと! 頭を叩かれたり、耳や鼻を引っ張られたりw 豊臣秀吉、徳川家康、前田利家のうち いったい誰が頭を叩かれたり、耳や鼻を引っ張られたりしたんでしょうかねえ。。。 こんな想像も


東京キモノショー2017開催
皆さま ゴールデンウィーク突入?直前? もう足を運んだ方もいらっしゃるかもしれませんね。
古美道もかなりしてる注目イベント 東京キモノショー2017が下記の通り 開催されています。 2017年4月29日(土)~5月7日(日) 11:00~19:00(最終日は17:00まで) 日本橋三井ホール 東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町1 5F(エントランスは4Fになります) 入場料:一般1,000円(高校生以下無料) 写真は公式サイトより。 メインコンテンツも盛りだくさん 個人的には 「若者能」がおすすめです。 銀座に新しく出来た商業施設 GINZA SIXに観世能楽堂が入りましたね。 JYOTARO SAITOも六本木ヒルズから GINZA SIXに移転されましたね。 業界百貨店フリーランスのバイヤーさん曰く 「日本の中心の銀座というより アジア全体からのGINZAを意識した 百貨店らしい百貨店」とのこと。 2020東京オリンピック開催を控え アジア注目のGINZA最新商業施設に 新しい能楽堂が登場する意味は とても大きいと思います