切子硝子の話
日本の人気の伝統工芸品として
今も昔も人気なのが
切子硝子の工芸品
切子硝子には
江戸切子と薩摩切子があります。
薩摩切子は幕末期に興り、明治期に
一度様々な諸事情で途絶えてしまっています。
この当時の薩摩切子は非常に貴重なもので
現存するものは200点と
大変高額なコレクターアイテムとなっています。
あの有名なテレビ番組「なんでも鑑定団」で
¥2,000万円!の値がついたものもあります。
一方の江戸切子は幕末期に興っています。 1834年(天保5年)に江戸大伝馬町のビードロ屋
加賀屋久兵衛(通称:加賀久)が
金剛砂を用いてガラスの表面に彫刻で
模様を施したのが始まりと言われています。
加賀久は日本橋通油町の硝子・眼鏡問屋・
加賀屋(通称:加賀吉)から暖簾分けし
切子も始めたと伝わっています。
現在は墨田区などを中心に生産されています。
江戸切子と薩摩切子の違いは
細工模様、また色被せと呼ばれる
表面にある着色ガラス層の厚みなどに
それぞれ特徴があります。
これから年末年始、お酒のシーンが多くなりますね。
切子硝子のグラスで日本酒や焼酎
美味しくいただいてみてはいかがですか?
透明のお酒にとってもよく似合います。