マイセンの話
さて。
先週のウェッジウッドに引き続き。
陶磁器の話を続けていきます。
今週はマイセンのお話です。
昔々、白磁は東洋から伝わった
それは大層な高級品であったとのこと
当時の西洋社会では憧れの品でありました。
当然各国が凌ぎを削り開発に乗り出します。
ここがヨーロッパらしいのですが(苦笑)
一人の錬金術師ヨハン・フリードリッヒ・ベトガーを
ザクセン選帝侯兼ポーランド王のアウグスト2世が幽閉(!)し
開発を命じ、錬金術師ヨハン・フリードリッヒ・ベトガーは見事
白磁の開発に成功し、西洋磁器の歴史の幕が上がる。
1709年のことでありました。
翌年1710年、ドレスデンに「王立ザクセン磁器工場」が設立され、
硬質磁器製造の独占権が与えられ、これが現在の
「国立マイセン磁器製作所」の始まりです。
初期のマイセンのデザインは
日本の伊万里焼の影響も受けているそうです。
贋作防止の理由で、マイセンの陶磁器には
交差した2本の剣のトレードマークが
1723年から用いられており
これは現在まで使われているトレードマークの中では
もっとも古くからあるものの一つとなっています。