煙官と薩摩守(キセルとサツマノカミ)
大河ドラマ「西郷どん」観てますか?
歴史好き、幕末好きの私は欠かさずに観ています。
先日の放送回で薩摩藩国父 島津久光公が
西郷どんこと、西郷隆盛公に
悔しくて憎くて噛み締めた歯型のついた
煙官(キセル)投げつけてましたね。
今日はタイトルからその話、ではなく(笑)
さて本題。
「煙官」と書いて
キセル
と読みます。
金属と金属の間が竹筒で構成される
煙草(タバコ)を吸うための喫煙具です。
今はスイカやイコカなどの
非接触ICカードなどがありますから
そうそうそういう「行為」無くなりましたが
「キセル乗車」なんて言葉ありましたね。
ご存知のない方もいらっしゃるかと思います。
昨年某アイドルグループのファン集団が
起こした「不正乗車」事件がキセル乗車です。
乗車駅と降車駅の間の乗車運賃を払うのが
通常の話ですが、例えばこれを乗車駅から次の駅
降車駅と前の駅の運賃のみで不正に鉄道を利用する不正乗車行為をいいます。
なぜ?!この不正乗車、キセル乗車って言うんでしょうか?
今日はこれがネタです。
答えはと言いますと。
先ほど申しました「金属と金属の間が竹筒」
最初(入り口)と最後(出口)だけ 「金」(属)を使っているということからの
スラング(俗語)なんです。
面白いですよね、考えついた方凄いです。
ちなみにもう一つ、ここでもう一度登場 「薩摩守(さつまのかみ)」
薩摩守もなんと!不正乗車をさす俗語です。 これは薩摩守という狂言が語源です。 『薩摩守平忠度(さつまのかみたいらのただのり)』の名前と
「ただ乗り」をかけた言葉とのことです。 日本語って本当に面白いですね。
煙官と薩摩守 同じ意味、そういう「落ち」のお話でした!