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和装 立居振舞 所作の美学

よく日本人はドタバタせずに静かであるといわれます。

特におてんば娘であっても

着物を着せれば走り回ったりはしにくくなるために

静かでおしとやかに観えます。

着物の裾が乱れたりするのは

女性男性に問わず

だらしがないと言われます。

私の個人的な感想ですが

着物を着ると静かに慎重に動いているような気がします。

今回その極め付けとして

ご紹介するのは「ぽっくり下駄」

花魁道中の三枚歯の高下駄と混同されがちですが

もともとは町方の子女の履物です。 七五三などのお祝い履きに使われます。 レディーガガさんの靴のデザインのヒントにもなってるそうです。

ちなみにデザイナーは日本人です。 駒下駄と異なり地面を蹴る歯がないため、大股で歩く事ができません。 つまりは摺り足で歩くことになります。 また、晴れ着の裾を汚さずに歩ける高さがあって 晴れ着などを汚さない意図もあったと思われます。 高下駄であるために足元がおぼつかず不安や危険を感じるので 自然と足運びがゆっくりと慎重になります。 晴れ着を着たときの淑やかな 立居振舞を学ぶ意図が込められた意匠であるといわれています。

動きやすくする、のではなく

子女の躾、教育として

あえて動きにくく 美しく見せる 

静けさを所作で創り出す

日本の服装文化には美学を感じます。


Brog

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