掛け軸の歴史
世界的に観ても
美術の歴史は宗教と深い関わりがあります。
東洋、西洋区別なく
神様を絵に書いて拝む
神様を彫刻して拝む
美しさや壮大さを表現する美術の世界も
土台が祈りを捧げる先の美術であるということです。
日本に渡って来た掛け軸という
美術文化も
その類に漏れません。
日本の掛け軸も飛鳥時代に
仏教とともに伝来し
仏教画を「掛けて拝む」ところから始まっています。
その後、花鳥風月の水墨画を
より観やすく保管しやすくする意図で
美術品としての掛け軸が発達していきます。
そして千利休による茶の湯の文化において
利休が掛け軸の重要性を説いたことから
爆発的に流行することになったのだそうです。
タペストリーや
それこそ、現代でいえば
芸能人や歌手、アイドルのポスター
「掛けて拝んでいる」方々も
いらっしゃるかもしれませんね。
今の世の中も早々変わらないもんですね。