「価値」について想うこと
私どもはアンティークや古き良き「もの」に
価値=価格をつけて商いをしている者でございますが
最近世間をにぎわせているビットコイン。
これは「仮想通貨」というくらいなので
実態がございません。
つまり実態のない「雰囲気みたいなもの」に
価値がついて乱高下して悲喜交々な訳です。
株や証券、他にもたくさん取引されているもの、ありますね。
ふと、「価値」ってなんだろうな、と。
そう思った訳です。
価値は「つけるもの」なのか「つくもの」なのか。
「交換」ともいえそうです。
バブルの時もリーマンショックやサブプライムローンの時も
大暴落した時、ビットコインと似たような感じありました。
たくさんの人が「欲しい!」と思えば
価値が上がる訳で
大半の人が「それは要らない」といえば
価値は低い訳です。
当たり前のことです。
ビットコインの場合
中国、韓国で規制がかかる、という情報を元に
上昇中だった価値が大暴落しました。
作秋から年末年始にかけて
やたらと「ビットコイン買いませんか?」という
ネット広告が踊っていましたが
これは「価値」をつけたい人が
広告を使って「雰囲気」を作ったような感じを受けました。
※写真は「彫金細工 鶏 帯留め 台座18金 K18 鳥」
金やプラチナ、とりわけ金属類は古くから価値が無くなることは世界的にも無いですね。
※写真は、鎌倉彫 松文高棗 彫 池田成男 漆 松永龍山 共箱
箱に入ってると価値が高いのが日本です。「箱入り娘」なんて日本語もありますね。
価値について考えると
「健康」や「体験」なども価値観それぞれですね。
カード会社のキャッチフレーズにもありました
「プライスレス」
価値観って本当に多様性があって十人十色です。
観光などのサービス分野も価値観の変化が感じられます。
特にインバウンド、海外の方がたくさん日本を訪れるようになってから
変わってきたように思います。
日本人から観て「価値のないもの」に
海外の方が熱狂することもあります。
これからも普遍的な価値のもの
価値がつくもの、無くなるもの
これが「時代」というものなんでしょうね。
江戸時代まではお米がお金と同じ価値持ってましたしね。
日々のニュースからそんなことを感じる
古美道でした!