ジャパンスタイル ヨーロッパで人気 南部鉄瓶
海外で人気のある伝統工芸品といえば
岩手、盛岡の南部鉄器が有名です。
「南部」とはこの地域は旧藩名、南部藩であったことからです。
南部鉄器とは17世紀、京都から釜師職人を招いて
茶釜を作り始めたのがはじまりとのこと。 その後、南部藩は鉄器製造を奨励し
一時は200軒を超す工房があったそうですが
現在は14軒ほどの工房を残すのみとのこと。
今では有名な南部鉄瓶ですが何故ヨーロッパで人気が出たのか。
それはパリの紅茶専門店からその14軒のうちの1軒
岩鋳さんにオーダーが入ったのがきっかけとのこと
オーダーから3年(凄い!)、着色法を編み出し
カラフルな鉄瓶の開発に成功し
今では世界中に拡がっています。
このニーズに3年もかけて職人さんが応えたことが
何より素晴らしいと感じます。 そうそう、この南部鉄瓶
人の体に必要な鉄分の摂取、水道水のカルキ抜きなど 健康、安心安全の面でも効用あるとのこと
まさしく用の美、ですね。
この平成の時代に次世代に遺せる 稀有な伝統工芸品の一つと言えるかもしれません