裂地の旅
裂地(布地)きれじと読みます。
金襴きんらん/緞子どんす/錦にしき/天鵞絨びろうど
聞いた事があるかもしれません。
特に芸術性が高いものは
「名物裂めいぶつぎれ」と呼び今日珍重されています。
※写真/名物裂の研究 渋江終吉 (昭和8年)工政会出版部
室町時代から江戸時代中期に
遠くはヨーロッパからインドなどを経て
中国大陸に渡り 日本に入ってきました。
日本の茶の湯の世界のお道具をはじめ
貴族の装束、能装束、戦国武将の衣装など
生活、文化のデザインに大きな影響を与えました。
シルクロードの東端としての日本
「絹街道」(シルクロード)と言われる所以でしょうか。
裂地とともにたくさんの情報がやってきたことでしょう。
図柄から読み取れる草花や動物
今もヨーロッパのファッション文化は日本に大きな影響を
与えていますね。
そして日本のお着物もまたヨーロッパの芸術や
ファッション文化に大きな影響を与えたと言われています。
シルクロードは今も昔も循環していると言っても過言ではないと思います。