【古美道 お買い取り日記】鎌倉彫の帯留
鎌倉彫の帯留です。
鎌倉彫は鎌倉時代に禅宗の伝来とともに
我が国に伝わってきた漆器の美術工芸技法の一つで
堆朱、堆黒といった彫漆品の影響を受け
仏師や宮大工たちが木の器に彫刻し
漆を塗り重ねたのが始まりだそうです。
ですから最初は文箱やお香を入れる道具などから始まり
室町時代の茶の湯の広がりと共に茶托や皿、お盆などに
好んで使われるようになったとのこと。
生活用品に使われるようになったのは明治時代からだそうです。
そして現代に。。。
鎌倉彫独特の色合い、艶。
時代から時代へ永く伝え継がれてきた技法です。
こちらは同じく鎌倉彫のブローチ
こちらの帯留は鎌倉彫ではありませんが
素晴らしい細工と
色彩がとても鮮やかで印象的です。
鈴と菊の花でしょうか、中心の鈴のデザインが
特徴的です。
「手のひらの芸術」と言われる由縁ですね。
この細かい濃縮された和のデザイン
見ていて飽きません。
何ともいえない
和の赤が効いてます。
古美道の女将さんならどんな帯につけますかね?