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松竹梅鶴亀

松竹梅鶴亀と聞けば

なんとお目出度いテーマのオンパレード

4月は新しいことのスタートする時期

お目出度い感じ、まさに「芽出たい」

まず松竹梅から

この語源は中国の

「歳寒三友(さいかんさんゆう)」という

画題、つまり絵のテーマから来ています。

三等級の意味で現代では使われていますね。

元々は等級的な意味はないそうです。

三等級の意味使い、これは日本が発祥だそうです。

いわゆる和食のお寿司や鰻で使われる

特上・上・並のことです。

この縦関係の直接的な言い回しを避け松竹梅の植物で表した

とても日本的な表現な気がします。

松は冬の間も緑を保つことから

長寿や不老不死の象徴(平安時代から)

竹は根をしっかりとはり、群生することから

子孫繁栄の象徴(室町時代から)

梅は寒い冬に花をつけることから

気高さや長寿の象徴(江戸時代から)

時代の古い順に並んでいます。

ここから三等級の順番の語源がきている様です。

植物のあり様を人の生き様に見立てるところも

日本的な表現だと思います。

さて、鶴亀

鶴は「夫婦鶴」の言葉からもわかる様に

仲良く連れ沿う象徴として

亀は霊獣として仙人さまのお使いとして長寿の象徴

この様なお目出度い象徴を一同に集めた

酒杯にお神酒を満たし、夫婦、家族で飲み交わす

「いつまでも仲良く、いつも気高く、いつも元気に子孫が繁栄します様に。」

そんな想いを物に宿し直接的な言葉ではなく行為として表す。

これも感じる文化の象徴ですね。

江戸後期 安政年間の酒盃です。

江戸時代末期の物ながらこの光沢。。。

漆器は本当に物が長持ちする「長寿の技法」ですね。

朱塗 本蒔絵 松竹梅鶴亀文 三ツ組盃 酒盃 共箱

観るからにおめでたい!お道具です。


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